きっと蜜月の恋人達はお互いしか見えていないだろうというのは、実のところよくわかる。<br>「……今日はなんで連れてきてくれたの?」<br> わざわざお忍びまでして。からかうように言えば、「まあ家族サービスってやつ」と返答があった。なんだよ家族サービスって。迅は顔を背けて笑った。全然似合わない。<br> 互いのトリオンを分け与えた一部だからか、互いになんとなくわかるのだ。なにしろ十日余り経つ。多分、奇跡に近い確率でできたこのトリオン体にはもう残された時間が少ない。<br> 連れてきてやりたかったという太刀川の言葉に嘘はないだろう。だが、全部が全部赤ん坊のためではない。
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