「選ばせてやる。俺に略奪されるか、それとも差し出すか。好きな方を選べ」
結果として、俺は領主の娘から相応の物資と金銭を巻き上げた。
馬車二台に満載の食料と薪たきぎに飼い葉、それに金貨150枚と貴金属類といったものだ。
あくまで領主の財産から出させたもので、町の住人からは一銭も収奪していないのだから、人道的と言ってもいいだろう。
これでグノハルトまでの旅費と物資は確保した。
倉庫での戦闘の事は消音魔術のおかげで、まだ町の人間には知られていない。
しかし派手に10人も殺した以上、彼らの係累が復讐に来るかもしれないので早々に町を発った方がいいだろう。
俺はロザリアたちに事情を話して出立の準備をさせた。
ロザリアは何か言いたそうな顔をしていたが、結局溜息をついただけで黙った。
そのあと集会所の前で俺が馬車に積まれた荷物の点検をしていると、鬼のような形相をした女がナイフを手に襲い掛かってきた。
「この悪魔っ! 人殺し!」
女の動きは素人のものだったので、俺は簡単にそれを避けてナイフを持つ腕を握った。
見覚えのある女だった。野盗から助け出した内のひとりだ。
「そうか、お前が領主の娘に俺たちの事を話したのか」
「くそっ、よくも父さんを殺したわね! 許さない! 絶対に許さない!」
どうやら俺が返り討ちにした男たちの中に父親がいたようだ。
「お前、自分の父親が俺たちに何をしようとしたのか、知ってて言ってるのか?」
「それがどうしたっていうのよ!!」
全て理解した上での行動らしい。
ずいぶんと身勝手なことだが、復讐心というヤツは理屈で簡単に抑えられるものでもない。
俺は動きを封じた女に『気絶』のルーンを施して集会所の中に転がしておいた。
そろそろ本格的に魔力が尽きてきた。
いま襲われたらまともに対処できないだろう。
この後のことを考えて、俺は出発前に子供たちから魔力を吸収しておいた。
日がかなり傾いた頃になって俺たちはエルドの町を出た。
野宿になるのが決定的なこの時間帯に出て行く俺たちを、何も知らない町の住人たちは不思議そうに見送っていた。
野盗の所から持ってきたものも含めて馬車は三台になっている。
馬を扱った経験のある女が一人いたのでその指導の下、御者は女たちに任せた。
体力のない小さな子供は、なるべく三台それぞれへ分乗させるようにした。
シラエにも馬車に乗るよう言ったのだが、大丈夫だと言い張って俺の横を歩いている。
アカネは空を飛んだり馬車の上に留まったりしていた。
アナは両手を縄で括られ、鷲鼻に引っ張られて最後尾を歩いている。
もう一人の野盗の男とは町で別れていた。故郷に戻って真面目に働くそうだ。
エルドから三時間ほど歩いたところで日が落ちてきた。
適度に開けた場所を見繕って、焚き火をたいて野宿と夕食の準備を始める。
夕食は相変わらず保存食中心のものだが、巻き上げた食料の中には果物の蜂蜜漬けなどもあった。
それを一切れずつ子供たちに配ると歓声が上がった。
ささやかだが、これくらいの楽しみはあってもいいだろう。
鷲鼻が食事を終えるなり、アナを連れて少し離れた所にある茂みへ入って行った。
どうせまた頭のおかしい変態プレイをさせるのだろう。
興味を持った俺は二人のあとを尾けてみた。
俺が動くとシラエも勝手についてきた。
アカネは焚き火の傍でうつらうつらしていたが、代わりにレントが真っ赤な顔をしてやってくる。
一度アナの陵辱現場を見せたせいで、すっかり病み付きになってしまったようだ。
三人連れ立って茂みに隠れながら覗き見ると、鷲鼻はアナの着ている粗末なワンピースの裾を捲くり上げているところだった。
「ま、また妾に変なことをするつもりか?!」
アナは縄で縛られた手を胸元に寄せ、怯えた様子で鷲鼻を見ていた。
「変なことなんてしねぇよ。ただちょっとお姫様のまんこを使わせてもらいてぇだけさね、ぐひひひひっ」
いつものように気持ち悪く笑った鷲鼻は、アナのロリまんこへ指を沈めて激しく動かし始めた。
「ひいぅっ?! や、やっぱり変なことをしておるではないかぁっ!!」
「こんなのは普通だろうが。手マンくらいで音を上げてちゃ立派なメス奴隷にはなれねぇぜ!」
「だっ、誰がメスどれ―――ひいぃんっ?! や、やめ、そっちはお尻ではないかっ?!」
鷲鼻のもう一方の手が小さな尻肉を割って、アナルに指を潜り込ませていた。
前後の穴を汚い指先でいいように穿ほじくられて、アナの腰がぷるぷる震えている。
鷲鼻の指から逃げようとしてか爪先立ちになっているが、無論そんなことで指が抜けるはずもない。
鷲鼻の指はより一層深くアナの中に入り込んで、前後の肉を容赦なく掻き混ぜる。
「んいいいいぃぃぃ?! やめっ! ぬっ、ぬくのじゃぁぁっ!!」
涙を流しながら顔を真っ赤にして怒鳴るアナをまったく意に介さず、鷲鼻はニヤニヤと笑いながら前後の穴を犯し続けた。
アナのまんこからはちゅくちゅくと水音がし始めていた。
ここ数日は毎日のように鷲鼻の責めを受けていたせいで、それなりに開発されたようだ。
「なんでぇ、いい具合にここが濡れてきたじゃねぇか。あっしにおまんこ弄られてそんなに気持ち良かったか?」
「げ、下郎がふざけるなぁ―――あっ、ぁんんっ!」
クリトリスを摘まれ、アナはすぐに黙らされてしまう。
夜目にも白い幼い肢体が、卑しい野盗の責めを受けて汗だくに火照っている。
しかめられた綺麗な顔は苦痛に喘いでいるようでいて、しかしその実、快楽を押さえ込もうとしているに違いない。
俺のいる位置からではよく分からないが、尻穴の方もほぐれたらしい。
そこで鷲鼻は腰のベルトに挟んでいた短い棒を引き抜いた。
「な、なんじゃそれは?! それで妾をぶつつもりか!?」
「そんな真似はしねぇよ。もっといいことに使うんだ、ぎひひひひっ」
鷲鼻が手にしているのはスリコギ棒だった。
なんでそんなものを持っているんだ。エルドの町で買ってきたのだろうか。
スリコギ棒は片側が太く、もう片側が細くなっている。
「太い方と細い方、どっちがいい?」
鷲鼻の質問でアナはなんとなくこの先のことを察したらしく、懸命に首を横に振っている。
「じゃああっしが決めちまうぜぇ。そうだな……細い方からにするか」
鷲鼻はスリコギ棒の細い方をアナの尻にあてがった。
アナが聞くに堪えない罵声を上げているが、どこ吹く風の鷲鼻は手にしたスリコギ棒の先端をゆっくりと小さな穴の中に押し込んでいった。
「んんっぐ?! やっ、やじゃぁっ!! 抜くのじゃ!! そんなものを妾のお尻に入れるなど―――んふぉっ?!!」
最初はゆっくりした挿入だったのに、途中で鷲鼻はぐいっとスリコギ棒を捻じ込んだ。
「あっ、あぐぁっ……?!」
アナは尻への衝撃の強さに目を剥いて、口を金魚みたいにぱくぱくさせている。
その口へ鷲鼻は自分の口を重ね合わせると、無理矢理大量の唾液を送り込んで含ませた。
鷲鼻がアナルに入ったスリコギ棒をぐりぐりとねじ回すので、そちらを耐えるのに精一杯のアナは反射的に鷲鼻の唾液を飲んでしまった。
「ぐぇっ……うぇぇぇっ……」
アナの口の端から混じり合った唾液の残りが零れた。
口の中から胃の腑まで入り込んだ唾液の気持ち悪さと、尻を犯すスリコギ棒の痛みで、アナの顔は涙と鼻水まみれになって歪んでいる。
「さてそれじゃ前の方を使わせてもらうぜ、ぐしししっ」
「ぅあ……や、やめ……」