「これを、いただいてもよろしいですか?」<br><br>「もちろん、どうぞ」<br><br> 彼女はスケッチブックを胸に抱きしめている。<br><br> それを橫目に見ながら、俺はシャングリ・ラから安いパイプベッドを取り寄せた。ベッドが9000円で、シングルのマットが2700円だ。<br><br> 森貓が丸くなっている対面の角にベッドを移動させると、マットと敷き毛布をアイテムBOXから取り出す。<br><br> プリムラさんには新品の寢間著を用意した。上からすっぽりと被るタイプのワンピースタイプで裾にフリルがついている──色はピンクだ。<br><br> 彼女が著替えている間、俺は後ろを向いているのだが──橫を見ると森貓が何か言いたげにじ~っと俺を見つめている。
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