「あ!天にぃおはよう!!」 「おはよう。陸」IDOLiSH7とTRIGGERの両メンバーは朝から驚くべき光景を目撃していた。『おいぃぃ!!どうなってんだIDOLiSH7!』 『俺だって知らねーよ!何なんだあいつらのあの空気!』 『天にぃって何だ!陸いつの間に九条の弟になったんだ!?』 『しかも天のあの表情!!あんな優しい表情見たことないけど!?』IDOLiSH7とTRIGGERは同じ音楽番組に出ることになっており、後輩であるIDOLiSH7がTRIGGERの楽屋に挨拶に訪れたときだった。 陸が天の姿を見つけるなり、一目散に掛けていったのだ。 それにも十分驚いたが、その時の天の表情がとどめを刺した。 あの九条天が、優しい表情を浮かべていたのだ。「ちょっとそこ。聞こえてるんだけど」 「?どうしたのみんな?」天は冷たいまなざしを、陸は不思議そうな表情を浮かべて他の人達を見た。「おい天!七瀬!お前達一体どんな関係だ!?」 「ていうか何かあったんですか!?何故そんなに仲良く!?」 「あぁもううるさいな。別に何でも良いでしょ」 「陸!お前何で九条のこと『天にぃ』って呼んでるんだ!?」 「?天にぃは天にぃだからだよ?」 「こいつらの関係が全く見えてこない…!」 「そうだ天にぃ!この間ね――」陸と天は騒がしい周りを完全に無視して自分たち2人だけの世界に入り込む。 その陸ののんきな様子に周囲は呆然としていた。