52 週間反復投与毒性試験において、40mg/kg/日群で雄 1 例及び雌 2 例の死
亡がみられたが、死因を特定することはできなかった。5mg/kg/日群の雄及
び 15mg/kg/日以上の群の雌雄で軟便又は粘液便が、40mg/kg/日群では下
痢、血便、流涎、及び嘔吐が観察された。40mg/kg/日群で体重減少若しくは
体重増加の抑制が認められたが、休薬による回復性が確認された。病理組織
学的検査では、15mg/kg/日群の雌及び 40mg/kg/日群の雌雄で、好酸球浸潤
を伴う大腸の炎症及び大腸粘膜固有層内の色素貪食マクロファージの増加
が、雄で骨髄の骨髄細胞過形成が、同群の死亡動物では小腸の腺窩又は粘膜
筋板の限局性壊死が観察された。休薬により、骨髄細胞過形成以外の変化の
回復性が認められた