バッグ売場のつくり方
バッグ売場のグルーピングについて話します。
バッグ、女の子にとっては楽しい売場ですね。
何個買っても飽きません。
さて、このバッグ売場、どうやって作ったらいいでしょう。
往々にして、バッグは新作が多く、次から次に入荷するバッグを棚に置いて行くと、あれれ、来店客にとってわかりにくい売場になってしまいます。
それは、グルーピングとローテーションがなされていないからです。
グルーピングとは、商品を分類することです。
たいていのバッグはプロダクトシリーズといって、メーカーが同一デザインのアイテム変化、カタチ変化、サイズ変化をさせて、シリーズで売るケースが多いです。
つまり、同一品番でも色違いが3つくらいありますし、ワンショルダー、クラッチ、トート、ボストンなど、一つのデザインでアイテム変化をさせ、同一シリーズで売っています。
でも、新作はどさっとシリーズ全部入って来る場合もありますし、三々五々バラバラに入ってくる場合もあります。
これらをどう処理するかは、グルーピングにかかって来ます。
バッグ売場をどう分類するかはあなたのVMDの見せどころ。
お客様が何に注目しているかを推し量ります。
お客様は、カタチを見ているのか、流行を見ているのか、デザインを見ているのか、素材を見ているのか、アイテムを見ているのか、オケージヨンを見ているのか?
このうち、お客様の優先順位を見極め、売れている要因はこのどこにあるか、 はたまたこれらのどのミックスなのかを探ります。
そして、それらがわかりやすいようにグルーピングするんです。
グルーピングしたら、それを売場に落とし込みます。
売場の陳列のかたまりにするわけです。
来店したお客様が、なーんか花柄バッグいい感じ!や、ロックな革のバッグ、かっこいい!など、売場をパッと見てグルーピングがわかるように陳列します。
そして、次から次に入って来るバッグを、そのくくりの中に入れるんです。
だから、新作が入っても、売場のグルーピングは保たれるんです。
ある商品グループが動きが鈍かったら、グルーピングの再編集をします。
テイストをオケージョンに変えたり、花柄をシックなものに変えたり、、、 とグルーピングのテーマを変えるんです。
これをMDテーマといい、MDテーマでグルーピングされた単位をMDグループといいます。
MDテーマは見込み違いもありますから、売上が悪かったら、MDテーマを変えるわけです。
後は、ローテーション、そしてリレーションです。
これをしないと、売場はいつまで経っても同じままで、来店客に感動がありません。
まず、ローテーションですが、定番売場以外はゾーニングを変更して行きます。
これは定量とリレーション、そしてマグネットが関係していて、来店客が買い歩きしやすいように視覚コントロールして行きます。
バッグは定量が肝心で、棚面積のうちネガティブスペースが何%か決めているので、棚を移動しても、数量は同じにしなくてはいけません。
新色が入ったので、ギュウギュウではいけないんです。
リレーションとは、隣同士、上下同士のバッグはルックテイストやテーマは類似した方がつながりがいいので、ゾーニング変えたら、そこのところの調整が必要です。
例えば、お客様の進行方向に、ガーリー→ロック→エレガント、これではいけません。
ガーリー→エレガント→ロックというように、リレーションさせます。
前者だとお客様は別の売場に行ってしまいます。
マグネットですが、これは目立たせる売場のことです。
お客様の目の先に、行きたい!と思わせる売場をつくります。
突き当たり、テーブル、壁など。これは4つのつくり方があります。
一つは商品。
新作、コラボ品、話題品、広告投下のもの、廉価、などなど。
1つは、ディスプレイ。
ポイントプレゼンテーション(目を引くディスプレイ) 、オーケストレーション(壁面の優雅な商品のディスプレイ)、デコレーションドディスプレイ(装飾を華美したディスプレイ)。
1つは販促バッグ展開。
つまり、POPを展開する、ビジョンを設置する、タレントの等身大パネルを置くなどした店頭プロモーション的展開。
1つはショップデザイン。
つまり什器デザインや壁紙の変更、スポットライト。
以上の4つ、マグネット売場をつくる方法があります。
バッグ売場のつくり方、わかりましたでしょうか。
詳しくは、外資系バッグ店舗に定期的に行くとわかりますよ。(^^)