3,問題提起
ここまでの分析で述べたように、
1 ホールディングス内で、多業態化する戦略をとる
2 中心ブランドであるドトールコーヒー中高年層の人気が高い 3 ドトールブランドは高い知名度を持つ
4 ドトールコーヒーの店内の居心地が悪い
という特徴を持つドトール日レスホールディングスの問題、目指すべきと ころはどこにあるのだろうか?
客単価の安さを、回転率で補うという中心ブランドの戦略を継続しつつ、 業態の多様化を、ブランドを増やすことによって図る戦略を展開するのが、 現在のドトールホールディングスである。ここで、カフェ業界からコーヒー 業界という視点で考えてみると、バーガーチェーンやコンビニでの値段の安 い本格的なコーヒーの提供店の増加、家庭での本格コーヒーマシンの人気な ど、コーヒー業界の多角化が進みつつある。 そのような、コーヒー業界への異業種の参入、低価格競争が厳しくなる中で、
中心ブランドの店舗の 居心地が悪いのは大きな問題である。
4,目標設定
我々は、ドトールの強みを生かすためにターゲットを中高年とし、さらに これではまだターゲティングの範囲が広すぎるので、
・ドトールがスタバと対抗できる年代層は 30~50 代である ・スタバの支持は男性よりも女性にある ・中高年サラリーマンの方が若者よりも資金力があるのは明らかである
以上3つの理由からスターバックスに手薄な顧客層を積極的に獲得するこ
とを考慮しターゲットを中高年サラリーマンに絞ることとする。 問題提起にあげた、居心地の悪さを解消しつつ、むしろその解消を活かす
ことによって、中高年サラリーマンの顧客を得るために、目標を
中高年サラリーマンに癒しを与えられる空間を提 供する とする。
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