天にぃが呟いた言葉にハッとした。それはいつかの手紙に書かれていた言葉。 「まさか…」 オレがそう呟くと天にぃはにやりと笑った。 「気づいた?そうだよ。陸に手紙と写真を送っていたのは僕。隠しカメラをしかけたのもね」 ガラガラとオレの中の何かが壊れる音がした。 「陸がいけないんだよ?僕がこんなにも陸のこと愛してるのに僕以外の人と楽しそうにしてるから」 オレの首筋に吐息がかかるとペロッと舐められる。 「ひっ…」 「陸は鈍感だから僕の気持ちに気づかなかったでしょ?別にいいよ。これからじっくり教えてあげるから」 にこりと天使のような微笑みが向けられる。 「だからね、陸…」僕だけを見て…。