家に帰ると両親が、何やら深刻な面持ちでお店にいた。おじさんもお店の中に入ってくる。「おじさん、うちに用があるんですか?」「そうなんだ。君達のお父さんとお母さんに用があって。」それから、両親とおじさんの話し合いが始まる。おじさんは九条さんと言うらしい。九条さんが両親に衝撃的なことを告げる。「陸くんと天くんを私にくれませんか?」ボクと陸を差し出す代わりに、店の資金を援助するとの事。両親と離れて九条さんと暮らすことになる。両親とは離ればなれになってしまう。「⋯どうして、九条さんはボク達を欲しがるんですか?」九条さんはニコリと笑って。「それは勿論、完璧な私の理想のスターを造り上げたいんだ。」「完璧?理想のスター?それがあなたの目的ですか?」「そうだよ。天くんと陸くんには私の求める理想のスターになってもらうために、私の元へ来てほしいんだ。」「⋯そうですか⋯。」ボクと陸にあなたの思い通りになる手駒、いや、人形になれという事か。ボクは決意する。「九条さん、ボクがあなたの元へ行きます。あなたの求める完璧なスターになってみせます!」「そうか!それは良かった!」「ただし、条件があります。陸は身体が弱いから両親の元に居させてあげたいんです。」「ふむ。陸くんは身体が弱いんだね。分かった。では、天くん。君が私の元へ来てくれるならそれで良いだろう。」「はい、分かりました。これからよろしくお願いします、九条さん。」ボクは九条さんの元へと行く決意を固めた。