こうした取り組みをしているうちに、気が付くと『幸せづつみ』は取り組みからたった1ヶ月間で2倍の売上数になっていたのです。
たった1ヶ月の取り組みで、私も、販売スタッフも『幸せづつみ』が売れる自信と、今後の大きな期待ができました。
また、 『幸せづつみ』が売れることで、店舗にも工場にもいい変化が出始めました。
まずは、店舗で販売スタッフが楽しそうに販売するようになりました。
販売に対してのやりがいを感じ始めているようです。
そして、次々と売れていくことで、『幸せづつみ』の在庫の回転がよくなりました。
結果、できたての商品を買っていただけるようになったので、味の評判もよくなりました。
また、繁忙期が近づくにつれて増えてくるはずの残業時間も例年に比べて少なくなっていました。
全体売上は上がっていないのですが、こうした変化はすぐに現れてきたのです。
とても嬉しくなって、今風堂の社長に電話をすると、社長はまるで自分のことのように喜んでくれました。
そして、繁忙期に向けての助言をしてくれたのです。
1つめは、『幸せづつみ』の製造計画です。
繁忙期には、お店にお客様が殺到します。すると、『幸せづつみ』の販売個数は急激に上がっていきます。
繁忙期に『幸せづつみ』だけは絶対に欠品しないよう、生産計画を繁忙期前月のはじめにつくっておくのです。
2つめは、繁忙時期直前の、店舗の商品陳列の変更です。
陳列してある詰合せのギフト商品は『幸せづつみ』を中心にしていきました。
こうすることで、詰合せ商品が売れると自然に『幸せづつみ』単品が売れていくようになりました。
こうして、準備万端で繁忙期を迎えることができました。