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15. ロリ肉便器へ巨根挿入
ちょっと面倒だったが、ソーンビル男爵の肉便器だったアメニアを寝取ることには成功した。
最近、鷲鼻のアナ陵辱を通して得られる魔力も頭打ちになっていたし、ここで新規陵辱対象を確保できたことは大きい。
「アメニア、お前以外の差し出された娘たちは館の中にいるか?」
「はい、ですがこの館にいるのはわたしの他にはひとりだけです」
「ひとり? 本当にそれだけなのか?」
ハイデルの話していた噂からすると、もっといてもいいはずだが?
「騎士たちに“払い下げ”になった者は館の外に出されます。詳しい居場所は存知上げません」
そういうことか。なら豚男爵から聞き出すことにしよう。
俺は男爵に記してある『麻痺』の頭に『下半身』の字を付け加えてルーンの性質を変化させた。
上半身の自由を得た男爵は、早速助けを呼ぶため大声を出した。
「誰かぁっ!! 曲者だっ!! すぐに来いっ!!!」
もちろん『防音』で声は遮っているので誰も来るはずがない。
俺は腰の短剣を抜くと豚男爵の首に軽く切っ先を刺し込んだ。
「ヒィッ?! や、やめろっ!!」
「そうだな、俺も血を流させたくないから大人しく質問に答えろ」
「なっ、なんだ?!」
「そのアメニアのように領地内から連れて来た娘たちはどこにいる?」
「そっ、そんなことを聞いてどうする?」
「お前は質問するな。答えるだけでいい」
「それは……」
男爵が口篭ったので、俺はナイフを数ミリ沈めた。
皮下脂肪が分厚いのでほとんど何のダメージにもなっていないが、男爵はすぐに悲鳴を上げて喋り始めた。
「こ、郊外の森の中に建ててある別邸にいる!」
俺は男爵から別邸の詳しい位置と警備状況を聞き出した。
「娘たちを性奴隷扱いしているようだな。これを国に告発すればどうなるかな?」
「こ、これは領民との取引きであって――――」
「そうか、疚しいところが無いなら告発してもいいよな? それじゃ娘たちを助け出して、そのまま王都へ行くか」
「ま、待て!! 金を払おう! それで見逃してくれ!」
「いらねぇよ。だがそうだな――――代わりに一筆書いてもらおうか?」
俺は男爵が公的な書類を作成する際に使う文具一式がどこにあるかを尋ねて、答えを得ると服を着せたアメニアに書斎から持ってこさせた。
「これから俺が指示する書状を書け。拒否、言い訳、不要な質問があればその度に喉に刃が沈んでいくと思え」
「わ…わかった……」
俺が具体的な指示を始めると、男爵の顔は怒ったり、驚いたり、絶望したりと目まぐるしく変わっていった。
忠告したにもかかわらず、二枚の書状が書き上がって蜜蝋で封がされるまでに2センチは短剣が食い込んだ。
それでいてまだ脂肪層を突破しないのだから、こいつはどれだけ肥えているんだか。
「これでお前の血を流すことなく仕事を終えられそうだ」
俺の言葉を勝手に良い方へ解釈した男爵は、助かったと思って安堵の息をついている。
そんなわけないだろうが。
俺は男爵の『下半身麻痺』の『下半身』部分に斜線を引くと、その上に『心臓』の二字を書き加えた。
「っ?! がっ……ぐっ……げはっ………」
心臓の位置をつかみながらひとしきりベッドの上で悶えた男爵は、やがて完全に動かない死体と化した。
アメニアは目の前で死んでいく元主人をちょっと切なそうに見ていたが、すぐに平静な表情を取り戻した。
俺は男爵のぶよぶよした死体に『消滅』のルーンを記した。
たちまち死体のある空間が揺らぎ、贅肉の塊が光の塵となって霧散していった。
生物にこのルーンを使うと魔力消費が膨大になるか、さもなければ最初から発動しないかのどちらかだ。
しかし命のないモノと化した死体であれば、少量の魔力で消し去ることができる。
この辺の詳細は旅の途中、農家から購入したニワトリで実験して確認していた。
人工知能の説明である程度わかっていたのだが、こいつの情報は「推測」とか「おそらく」が多いので、慎重を期しておいたのだ。
ともかく、これで男爵は失踪・・したことになる。
俺は男爵に書かせた書状のうち一通を、文具と一緒に書斎に置いてきた。
残り一通を懐へ入れてから自分とアメニアを『透明』にして、館にあとひとりいるという娘の所へ向かった。
鍵のかかる狭い一室に監禁されていた巻き毛の美幼女は、俺とアメニアが姿を現すなりオシッコをちびって震え上がった。
特にアメニアの方を恐れているように見えた。
「お前、この子になにかしたのか?」
「わたしの尿を直に飲ませました」
納得の答えだった。
怯える幼女を「家に帰してやる」と宥めて館から連れ出すと、繋いであった馬の所まで戻った。
馬は騎士が所有していただけあって、三人乗りで騎乗しても軽快に走ってくれた。
夜闇の中、魔術の光を頼りに小一時間ほど走ると、森と湖が見えてきた。
鉄柵に囲まれた二階建ての別邸が湖の畔に建っている。
おそらく保養地なのだろう、湖面に月が映えてなかなか風光明媚な眺めだった。
門扉に鍵は掛かっていなかったので、俺は玄関前まで直接馬で乗り付けた。
そこで『変装』のルーンを使い、別人の姿に成り代わる。
変装の詳細条件を指定すると魔力消費が嵩むのでランダム変装だが、結果40代のおっさんの姿になっていた。
下馬して玄関扉をドンドンと乱暴に叩くと、間を置いて中から手燭を持った男が出てきた。
おそらく別邸の管理者だろう。
「なんだあんたは、こんな夜更けに?」
「雇われた者だ。ソーンビル男爵より火急の書状を預かってきた。すぐに読んで実行するようにとの事だ」
驚いている男へ、男爵に書かせた書状を渡す。
「た、確かに男爵様の筆跡と封蝋だが……しかしこの内容は?!」
書状には速やかに全ての娘を親元へ返すようにと記されている。
男にとっては寝耳に水で、戸惑うのも当然だろう。
「俺も雇われなんで詳しいことは知らないが、騎士どもが大失態を犯したせいで、しばらくほとぼりを冷ます必要があるそうだ」
「騎士が? くそっ、あいつら何をやらかしやがったんだ?!」
「書状にもあると思うが、一応俺の方でも娘たちの状態を確認させてもらう」
「わかった、ついて来い」
アメニアと幼女を玄関ホールに残して、俺は男に案内され地下への階段を下りていった。
男の手燭に照らされて牢屋のような地下室の様子が浮かび上がった。
鉄格子の向こうに手枷を嵌められた半裸の少女たちが1ダースほどもいる。
皆、深夜にやってきた俺たちに怯えた目を向けていた。
「全員の健康状態はどうだ?」
「今すぐ死にそうな奴はいないね。孕んでるのは2人いるが」
確かにどいつもこいつも死んだ目をしているが、体の方に限れば死にかけという風には見えない。
これなら管理者の男に任せて実家に帰らせても問題なさそうだ。
いやもちろん、孕んでいたり精神がおかしくなっていたりと、そういう問題はあるだろうが、俺もそこまで面倒は見切れない。
ここから出た後のことは、少女たちの家族が背負うべき問題だ。
俺は鉄格子越しに性奴隷の少女たちへ声をかけた。
「これからお前たちは家に帰されることになる。異存のある奴はいるか? ここでもっと肉便器を続けたいって奴がいるなら名乗り出ろ」
俺の言葉に男がバカ笑いした。
少女たちを嬲るための冗談だとでも思ったのだろう。
だが俺は真面目に質問したのだ。
アメニアと同じような洗脳状態の娘がいるかを確かめたかったからだ。
少女たちは帰れると聞かされると、驚いたり、喜んだり、無表情のままだったりと様々な反応を示したが、嫌がる者はひとりもいなかった。
どうやらアメニアの同類はいないようだ。