「ヒナはさ〜、恋愛とか興味ないの?」「んー、よくわかんないんだよね〜」「なんか巷では紗夜と……」「おねーちゃんかぁ…うん。ないかな」「ないんだ…」「だって、おねーちゃんでしょ?おねーちゃんのことは好きだけど、おねーちゃんはかっこいいおねーちゃんだしそういう風に考えたことはないかなー。自分とほとんど同じ身体だし」「ヒナ、気にするところそこなの…?」「別に、あたしが興奮するのは身体じゃないしね。ちなみに作者は変な人だよ。すっごく面白い」ヒナはイスから立ち上がると「だけど」少し離れたところに座っていた薫に近づいて、そのまま勢いよく抱きついた。「あたしは薫くんが一番好きかな」「へっ!?」薫は何が起こったのかわからないという顔をしていた。