「電車に乗って来たんだ。」 「初めて乗ったけど、楽しかったよ!」 電車。それは人混みも多く、呼吸器系の病気を伴う2人には天敵のような場所だ。 「ええっ!発作は起きなかったのかい?」 「もう、心配し過ぎ。大丈夫だったよ。」 2人を心配したMr.下岡によって、その日はMr.下岡と一緒に帰ることになった。そのため、この番組が終わるまで見学することとなったのだ。〈CMあけまーす〉 「環君!本番始まってるんだよ!集中して!」 「だって、王様プリンずるい!」 そう言って、環が視線を向けた先にいたのは王様プリンを美味しそうに食べている双子。(しかも食べさせあっている。)そこにいるスタッフ全員が、視線を向ける。全員の注目の的となった2人は、みんなの視線に気づくとキョトンと首を傾げた。 「可愛い!」 「天使みたいだね」