「ボク達はキミに痛い事をする連中はと違う!キミ達を助けに来たんだ?」 「助けに・・・嘘だ!!そう言っていつもオレや友達に酷い事をするんだろう?殺すんだろう?オレの友達だってそうだった・・・助けに来たよって言われて、部屋から出て手を取った瞬間にそいつに首を切られて・・・奴らに殺されたんだ!!」 その子は地面を蹴ると、ボク達に蹴りを加えて来た。ボク達は間一髪でその攻撃を避けた。攻撃を避けられたその子は体制を立て直すとまた、足に力を込めてボク達に飛び掛かろうとしていた。 「ここにいる全員そうだよ・・」と、その子は悲しい声で呟いた。ガラスケースに入れられた沢山の子供達。ここにいる子達は助けに来た、一緒に行こうと言われ、殺された・・・ きっとあのガラスケースの中の子供達は研究所の人間に殺されその遺体をあのケースに入れて保管していたのだろう・・・そんな様子をこの子はずっと目の当たりにして来たのだろう。だからこの子は悲しそうに苦しそうにボク達に叫んだ・・・だから信じない!!信じてなるものか・・・この子はたった一人、この研究所で生き残った『神の子』だった――「ボク達は君に危害は加えない・・・」