きみのいるせかいでわらったこと、
きみのみるみらいをうらんだこと、
きみのこえ、ぬくもり、たいど、あいのすべてが…
うみまち、あかさびたせんろぞいい
ふたり、「しあわせだ」ってうそついて
くしゃくしゃにわらうかお、つないだて
とおくのしま、あさやけ
あいしきれないきみのこと、
つられてなくわたしもよわいこと、
かわりなんてないって、とくべつだって
ゆるしあえたひも
もうふたりにあしたがないことも
ただ、ずっと。そう、ずっと
かくしてしまおう。
のこされるきみにとどく ただひとつを
いまでも、さがしてる。
「げんきでいますか。」
「えがおはかれてませんか。」
「ほかのだれかをふかくふかく、あいせていますか。」
ずっとくるはずないきみとのひをねがったこと
かぎかけて。
みかずきしま、かげるなぎさとり
ツタにかざられたきょうかいうらで
またこどもじみたやくそくしては
にげだすはなしをしよう。
だれもみたされないよりも
のぞんださいごだけをあたためる
こわいゆめをみただけのわたしに
そうであったように。
ゆるすだけでも、たえぬくだけでも
ただ、きっと。そう、きっと
だれもかわれないこと。
きずつけないよわさがいきられないほど
おおきくそだったの。
おぼえていますか、
はじめてあたったことも、
きみのうそも、あまえも、よわさも、ながしてゆくような
このあさやけで あのひのようにきみはまた
すてきにかわってゆく
あいをうたった だいちをけった
いま、「さいていだ」ってころしたさいごも
ふかんぜんだってふたしかになって
ほらけっとばして、ないや。
さいげつがめぐって こえをたどって
またうまれかわったら
まっさきにきみにあいにゆこう。
あいしていました。
さいごまで、このひまで。
それでもおわりにするのはわたしなのですか、
きみのしあわせなみらいを、ただ、ねがってる。
きみのいるせかいでわらったこと、
きみのみるみらいをうらんだこと、
きみのこえ、ぬくもり、たいど、あいのすべてに
さよなら。