声を発するのも無駄に感じて、こくっと頷く。そっと車から出て、目の前の意外に綺麗なこいつらのアジトらしき建物を見つめる。全体的に白で出来ていて、所々汚れているが、全く気にならない。建物の外見を見る限り、最低でも3階はあるだろう。それくらい大きな建物だ。...こんな所に、裕福に暮らしてみたかった。もう恨んでいるけど、更にこいつらへの恨みが強くなったする。殺気でバレないように、全神経を集中させて、こいつらの後ろを歩く。認めたくは無いけど、この四人は顔が整ってるし、身長も私より高いし、こいつらが普通の生徒だったら惚れてたかもしれない。...まぁ、これから先、何があっても惚れはしないけど。思わず本の少しだけ、小さく"はぁ...。"と、ため息をつく。バレた....?と思ったが、どうやら聞こえていないらしい。良かった....と思いつつ、また前を見て、何事もなかったかのように歩く。...もう、ここからは認められなくて何も無い人生が待ってるのか。