陸の腰に手をまわして陸の身体ごと横たえる。向き合うように横になって天は陸の目尻にキスをする。額と額をくっつけ合って。 「ボク嫉妬深いから」 「うん…?」 「もう1つ聞きたいんだけど。あの男と何話してたの?」 「へ?」 「…嫉妬深いって言ったでしょ」 子供みたいに拗ねる天がかわいい。陸の胸がキュンと切ない音を立てた。 「私の髪を綺麗だねって言ってくれて天にぃが結んでくれた髪褒められて か、彼氏にしてもらったって言おうとして…」 睫毛に影を落としほんのり頬を染めながらぽつりぽつりと話してくれる陸はやはり可愛くて。瞼にキスを落とすと陸の瞳が天を捉える。微笑み合う中ちゅっと陸からのキスに天は双眸を僅かに見開く。陸からのキスは珍しい。固まる天に陸はもう1度天の唇にキスをする。 「どうしたの」 「したかったから…。だめだった?」 「だめじゃないけど」 「天にぃが思ってる以上に私は天にぃがだいすきだから」