どうやらこの双子にとって似ていないと言われることはよくあるようで、その度にこうして頬を膨らませて似ているところをあげていくらしい。当人たちは怒っているようだが、正直怒られている気はしないどころか可愛らしいだけ。「分かった分かった、俺が悪かった。とりあえず飯にしようぜ。何が食いたい?」 「「ホットケーキ!!」」 「...そっくりだわ。」目をキラキラ輝かせて揃ってあげた食べたいものに、こいつらほんとに双子だわと確信を得る。この前から何度もそういう光景は見ていたが示し合わせたわけでもないのに食べたいものを素直にかぶせるなんてなかなかできない。「ほら、リビング行くぞ。そろそろ俺の服から手を離せよ。」 「にぃに、だっこ!」 「あ?すぐそこだろ。それぐらい歩け。」 「...だめ?」 「ったく...ワガママだな...」