「息ができないくらい苦しくても、世界そのものが回ってるんじゃないかってくらい気持ちが悪くても、俺はそっちの方が生きてるって実感できた。」治療は病気が芳しいものではなくて身体はどんどん蝕まれて投与する薬が強くなって、体中に張り巡らしている機械や点滴が自分の命を繋げていたとしても いつも憑き纏うのが不快感だとしても 全ては、生きているから感じることができるんだと思った。首を絞められているような苦しさも 激しい痛みも何も感じない。天の瞳にしか映らない俺は行き場をなくしたただ彷徨うだけの悲しい霊だ。「天にぃ、今の俺はもう人間じゃない。人間じゃない俺は天にぃの傍にいられない。だから‥ね。」バイバイしよ。