青空に輝く太陽に向かって小さな左右の手を伸ばしている写真が映し出される。手の大きさから言っておよそ二、三歳といったところだろうか。しかし、写真に写っているのは空と太陽と小さな手のみ。「え…ええー…?」 「これはまた…」 「手だけって、マジか…」映し出された写真を見た途端、各々困惑の声を上げた。「さすが20ポイント、難問ですね…」 「というか、これってどういう状況なんだろう?」 「太陽を捕まえようとした、とか?」 「ああー、小さい頃はそういうのよくあるよね。雲の上に乗ってみたいとか、虹の麓まで行ってみたいとか」 「なるほど…って、それだけではこの写真が誰なのかわからないね…」各々が首を傾げたり捻ったりしている中、天と陸だけはその会話には混ざらず、ジッと画面を凝視していた。それに気付いた各々のチームメイトが声をかける。「ん?天?」 「天、どうした?」 「天兄さん?」「あれ、陸?」 「陸くん?」 「陸くん、何か気付いたのかい?」