ブランドアイコンを売場につくりましょう
ショッピングとは、お客様が商品を買う行為を指しますが、実際にお客様が買っているのは商品だけではありません。
企業や商品のブランドをも買っているのです。ブランドとは何かというと、当メルマガでも以前詳しく述べましたが、企業や商品価値を高めるために具現化されたもので商標やデザイン、広告、商品など消費者のイメージを高めてくれるものです。
ブランドにはストーリーがあり、ストーリーのお陰で顧客が商品や企業に愛着を持ってくれるのです。
ところが実際の売場に行って見ると、商品は整然と並んでいるものの、ブランドのストーリーが語られていないケースがほとんどです。
逆にストーリーがある売場とは何かというと
・作り手の思想が現れている
・企業がわかる
・企業や商品が目指しているものがわかる
売場です。
例えば、家具専門店の「イケア」では、デザイナーの顔写真がタペストリーとなって店内ここかしこに飾られていますし、コーヒーの店「カルディ」では、ブラジルの直農園のことがフレームに端的に書かれています。
お客様は商品を見ながら 「こんなおしゃれなデザイナーがつくっているんだ」 とか、「このコーヒー豆はこの農園で採れたものなのね」と興味を抱くようになります。
あなたのお店が老舗のまんじゅう店なら、初代社長の像をフレームに収めて飾るのもいいですし、まんじゅうをこねている工房の写真を置いてもいいでしょう。
こうすることで、商品や企業にストーリー性が見出され、顧客に愛着が持てるようになるのです。
まんじゅうもただのまんじゅうではなく、そこに芸術性や歴史観が現れます。
それではブランドアイコンはどこに設置したらいいでしょうか。
接客スペース、レジ後ろ、出口付近、柱面など、お客様が滞留する場所がいいでしょう。
お客様が何気なく見てくれたり読んでくれるように設置場所を配慮しましょう。