風呂に入りたい。熱い風呂だ。井戸や川で身體を洗っていたが、やはり日本人なら熱い風呂だ。 しかし、この世界で熱い風呂に入れるのは貴族様だけらしい。なんという格差社會。 だが、俺にはシャングリ・ラがある。ここにドラム缶で作られた五右衛門風呂が2萬円で売っているのだ。 俺は、森の中で風呂に浸かって、異世界での疲れを癒やす計畫を実行に移した。 獣人達と宴會をやった河原へやって來ると、畫面を開く。 金はまだあるので、とりあえずは水だ。ドラム缶は確か200Lぐらい入るからな。燈油を入れたりするポリタンクは18L入るはず。 シャングリ・ラで見てみると──白い水用のタンクってのが売ってるな。20Lで1500円だ。こいつを10個買う事にした。 水用と、燈油や油用のは一緒には出來ないから、別途購入する必要があるな。 燈油用は赤や青の色が付いている、ホームセンター等でよく見かける物だ。家の燈油ストーブにも給油するのに使っていた。