任せてよ、とドヤ顔をする愛しい陸の頭を天がゆっくりと撫でる。そして、陸の小さな唇にキスをした。朝からだというのに、激しく情熱的なキスをした。涎を垂らしながら拙く喘ぐ唇を塞いで、そっと歯列を舐め回すように撫でる。陸も頬を紅潮させながら、舌を絡めてみせた。 一度唇を離して、銀色の糸がプツッと切れてしまえば、もう一度陸の唇を貪った。「っはぁ…天にぃ、朝から…激しいよ…」「今日はボクのクラスの移動教室が多くて、そんなに会えないだろうから…」寂しくならないおまじない、とウィンクをすれば、陸は天使のような笑みを浮かべた。 その後2人は、身支度を済ませ、家を出た。決して広くないけれど、2人で住むには十分なマンションの一室。1LDKなのは、2人一緒の部屋で眠る為。 長くもない通学路を仲睦まじく歩いていると、学友が集まってきた。