2015/11/01支持される飲食店の企画作り/目覚ましく変わる流行の落とし穴(竹谷稔宏)
近年飲食店の流行は、年々目まぐるしく変化(業種・業態を問わず)しているが、この繁盛の状況をそのまま受け入れてはならない。現実的に店の前には、長蛇の列をつくる店や予約をとれない繁盛店は数多くある。
その繁盛店の業態を模して新しく店を企画する際には、本当に息の長い魅力ある繁盛店であるのかあるいは、ただ単に話題性や流行りという波に乗った飲食店出あるのか否かなどを十分に検討することが大切である。
勿論、繁盛店の良い部分を新しい業態企画に導入することは、決して間違いではないだろうし、むしろ時代の変化を模索して誕生した店であれば、ビジネスとして息の長い業態になる要素は大いにあることは周知の通りである。但し決して誤りがつてはならないことは、その繁盛は流行かあるいは本物の繁盛店かという視点にたって飲食店を分析する目を養うことが大切であることを忘れてはならない。
飲食店の企画で大切なことは、現状の外食の状況や繁盛している業態やスタイルを研究するなど、その探求心を持つことは永久の使命であろうし、常に幅広いアンテナをはっていることが競争の厳しい外食業界で生き残るポイントであることは変わらない現実である。
しかし飲食企業は、その繁盛している店にあやかろうしその店を模倣し新店を企画することが多く、「柳の下にどじょう」という諺のごとく、その場しのぎの企画で作った飲食店は、すぐに撤退を余儀なくされてしまうことを忘れてはならない。
これからの飲食店とは、生活者から支持される店づくりや業態を創出することは当然のこととして、いかにオリジナル性が高い飲食店を企画することが大切であり、ましてや一時的な流行りという錯覚の落とし穴にはまらないことを自覚しておくことであり、飲食業態を生み出し育てる苦しみがあればこそ、真の繁盛店に成長することを忘れてはならない。
これからの新しい時代に適合した飲食店の企画作りで大切なことは、真の繁盛店の見極めや業態としての完成度を上げていくことが大切であろうし、ただ単に思い付きのままに飲食店の開業をしてはならないことを忘れてはならない。
さらにこれからの時代は、次々と新しいスタイルの飲食店や業態スタイルが街に登場しては、衰退するという現象を繰り返していくだろうし、その切磋たくました中から本物だけが生活者に支持されて魅力ある飲食店として認知されるという流れを繰り返すだろう。
勿論、繁盛する店は、流行りだろうが、一過性の業態であろうとも、その時点で繁盛しているという結果を残していることの史実は変わらないことであり、飲食店にとって生活者から支持されることは本望であることは変わらない。但し、その飲食店の成功をただ単に模倣する業態開発ではなく、息の長い飲食ビジネススタイル(飲食店)を企画することが大切であることを忘れてはならない。
つまりこれからの新しい時代に適合した飲食店の企画作りで大切なことは、真の繁盛店の見極めや業態としての完成度を上げていくことが大切であろうし、ただ単に思い付きのままに飲食店の模倣や開業をしてはならないことを忘れてはならない。