「俺さあ」『うん?』「今、凄い幸せでさ」『ふふ、急に?』「これ以上の幸せは想像出来ないんだけど…あると思う?」何それでも、私となら『なれるよさとみくんならね』私と恋人繋ぎ出来たらね。"そっか""なら良かったかも"「俺、婚約した」大好きなタコさんウインナーがポロっとお箸から床に落ちていったけど、拾う余裕なんて無くなった。生憎、頭は良いものですぐに理解が出来た。『お父さんに話出されてたんだ。そっか、へえ』私達、ただの幼馴染みじゃないからね。ごめん、祝福出来ないの。「でも婚約者の子が家事が出来ないらしくて。だから俺が最低限でも出来たらと思って」婚約者の子は、何年何月何日何時何分何秒生まれ?誰の種で出来たの?その子がお腹で出来たのはいつ?どこの企業の子?生まれた病院は?生まれてから何日で家に帰ったの?どこの幼稚園に通った?それとも保育園?『頭痛い』教えて知りたい私が認められる人?その子のことをどれぐらい知ってるの?知りたい、その子のことをどれぐらい知ろうとしてるのか我ながら気持ち悪いけど「え、大丈夫?」(所詮、こんなもんか)『うん、大丈夫ごめん』昔はもっと心配してたのに、してくれてたのに、今はそれだけなの?悲しい、辛いよ君にとって、ただの幼馴染みだったんだね、私って。