「…これでも、信じてくれない?」 「ほんとに?おれのこと好き?天にぃも、おんなじ好きのきもち?」 「たぶん、違う…」 ぴくりと、陸が固まった。そんな陸の耳元に唇を寄せて、キスをする。 「ボクの好きは、陸よりもっともっとずっと、えっちな好きだから……」 大真面目に告白すると、至近距離で目が合った。 沈黙すら愛しくて、気持ちが抑えられなくて、天は陸の目尻に浮かんだ涙にも唇を寄せた。 おずおずと、陸が天の首に腕を回して、そっと抱き寄せてきた。 「……よかった。俺とおんなじ、好きだった」ようやく陸の嬉しそうな声が聞こえて、天もやっと安心して、幸せな気持ちで胸が溢れた。