繁盛する業種業態の選定のポイントとはなにか
飲食店には時代の変化によってビジネスの盛衰成立要素が左右される業態に多岐に渡ってきていることだ。いくら低価格で料理を提供しても、美味しくなければ継続的な経営を維持することはそう簡単なことではなくなってきている。その一方では外食不況で生活者の消費が鈍化傾向にあるといっても、毎日行列をつくる飲食店は少なくなく過当競争に打ち勝ち繁盛している店は多々あることだ。
つまり時代の変化とは生活者の店を選択する視点が厳しくなっていることが、繁盛する店と客が来店しない店を生み出しているといっても過言ではないだろう。もはや業種業態問わず店を選ぶのは客側に優先権があることを理解しなければならない。
今後も多くの客に支持される店が繁盛するように、生活者に支持されやすい業種業態を選定し独自性を生み出すことこそ、継続的に繁盛する店づくりができることは疑う余地のないことだろう。
いまや多くの飲食企業や個人経営者は時代の変化や生活者のニーズにあった業態とはなにがいいのかという難題にぶち当たっていることだ。
その答えは繁盛店になる理由を理解することだ。これからの時代も常に支持される飲食店とは客側の付加価値が高くお値打ち感が強い店が繁盛店になる共通ポイントがあることである。
今年はこの「業態がいいとか」、来年は「この業態だ」というように年々支持が動いてしまう店はいわゆる流行りであり、本当の繁盛店として認知されにくいことを理解しなければならない。
これからの時代の飲食店のスタイルとして有望な業態は、例えば、醤油や味噌ベースを主体にしたラーメン店、食材のこだわりや収穫産地、健康をキーワードにした和食バイキング、和食洋食総菜店、女性にターゲットを当てたヘルシースイーツの店、低価格のイタリア料理店など時代の変化に適合した業態は沢山あることだ。
ただ忘れてはならないことは客に支持される繁盛店を企画することが大切であり、店を開業することだけに終了すれば、これまでと変わらない店になってしまう。いかに生活者に支持される店づくりができるか否かが繁盛店になる業態であることを忘れてはならない。いわば、繁盛する業種・業態とは、一過性の流行(1年2年で陳腐化、衰退してしまう飲食店ではなく)の業態ではなく、継続的に時代の変化に対応し変化できる飲食店であることを理解しておくことである。