膝をつき、苦しむ浦原「参ったな…本気で殺しにきてるじゃないっスか」
「──仕方無いっスね」
■勝って道を切り拓くために──浦原、起つ!!
浦原「卍解」
目を見開くナックル。
「観音開紅姫改メ」
ナックル「…うおォイ……何だそりゃア…?」
「卍解だって…? 無かったぜ 陛下に頂いた中にはアンタの卍解の情報なんかよ」
浦原「…アタシも今居るヒト達の前で使うのは初めてっス」
ナックル「…ナルホド そういう事ね」
「で 一応訊くけどどういう能力なんだ?」
浦原「そういうの訊くんスか 言うわけないでしょ」
ナックル「そりゃまあそうだろうけど 訊かずに向かってくのも怖エーからな」
浦原「いいんスよ でもまあ」
「言わなくてもそろそろ解る頃っスけどね」
とそこで急にナックルの左腕が、リングごと縦に裂けていく。【图片】ナックル「何ンだ…こりゃアッ!?」
慌てて距離を取るナックル。
すると開いていた腕の傷がすぐに修復していく。
困惑するナックル「……」
浦原「…冷静っスねェ」
「大抵の人はビックリして腕を切ったりしちゃうんスけど…読み通りアタシの卍解の効果は“範囲”っスよ」
何やら浦原の周りでカチャカチャと音が鳴っている。
ナックル「ハハ……腕を切るような度胸が無えだけさ…(何だ……?)」
どうやら紅姫の腕が浦原の顔を覆っている様子。
浦原「今の一撃で読めたかもしれないっスけど…」??????
ナックル(何をしてやがる……)
浦原「“観音開紅姫改メ”の能力は」
「“触れたもの”を“造り変える能力”っス」
そう言って顔を上げた浦原。
潰れたはずの右眼も含め、顔面が"造り変えられて"いた。【图片】ナックル「!?」
一瞬で踏み込み、ナックルを斬る浦原。
さらに背後からもう一度斬りかかるが、ナックルも矢でガード。
ナックル「何?視えてんの!? アンタの眼は“即死”させた筈だぜ」
浦原「視えてますよ それも“造り変えた”んスから!」
さらに浦原の左腕も造り替えられていく。
新しくなった腕で、刀の上からナックルを殴り飛ばす浦原。
ビルを突き抜け、ぶっ飛んだナックルを浦原が追っていく。
ナックル「あ~~~~イヤだ」
「イヤだイヤだイヤだ イヤだね~~~~」
「これじゃア俺の嫌いな力対力の戦いじゃねェかッ!」
ダメージはほとんど無さそうなナックル。
ナックル「せっかく自分のフィールドに引きずり込んで自分のペースでやろうってのに 何やかんやで上手い事ズラしてきやがる…」
「ワルい奴だぜ浦原喜助…」
「だが流石でも完璧じゃねェ! 忘れちゃいねェだろうな!?」
「この“極上毒入ボール”は脱出不能の毒の要塞!!」
「この中でアンタが息が出来てンのは 俺がまだ加減してるからなんだぜ!!」
浦原「勘弁して下さいよ…これ以上“極上毒入りボール”の濃度上げるつもりっスか?」
「今だって こうして地面を這い回ってるので精いっぱいなのに…」
ナックル「言うじゃねーか 解ってンだぜ! アンタの卍解は地面這い回ってるだけでも危険だってな!!」
浦原「…流石 よく理解してる」
「ただ」
「もう遅いっスけどね」
と次の瞬間、黒い腕がナックルの胸を貫き、心臓を取り出す。【图片】ナックル「……何だって?」
浦原「…気になってたんス」
「この“極上毒入りボール”を貴方は脱出不可能とは言いましたが 侵入不可能とは言わなかった」
「だから試しに」
「ボールの外から一息に 侵入できる道を造ったんです」
ナックルの背後には造り替えられた地面が。【图片】浦原「……お手伝い ありがとうございました」
「グリムジョーさん」
グリムジョー「……チッ」
舌打ちしつつ心臓を握りつぶすグリムジョー。
■掴み奪る!!
ブリーチ 666話 ネタバレへ続く!!