「…陸、どうしてキミはここにいるの。また発作、起こしたの? 他のIDOLiSH7のメンバーは…」とにかくなぜ自分がここにいるかよりも、陸の状況を把握する方が先だと天が陸に尋ねれば、陸は再びきょとんとした表情を浮かべた。そのまま、陸は視線をさ迷わせて、えーっと…、と頬をぽりぽりと人差し指で掻いていく。「…て、んにぃ? あの…どうしたの? どうしてオレがここにいるって…オレはずっと、ここに入院してるでしょ。それに、あいど…IDOLiSH7? ってなあに?」「え…」「天にぃ、大丈夫? 大学のお勉強、忙しいの? それとも、やっぱりおかしな夢でも見たんじゃ…」大学。陸の口から紡がれた単語に、天は思考がついていかなかった。陸がずっと入院していて、IDOLiSH7なんて知らないという。それから、大学?