恥ずかしくて死にそうになっていた俺の脳内に、君の返事が響く。「っえ...?い、いいの......?」「うん、もちろん!ここで嘘なんて吐く訳ないし」うわ、何だろ。羽夜が余裕そうなの、すっげえムカつく。ありがとう、なんて言って君の頭を撫でると、擽ったそうに笑う。ほんと、笑顔だけで俺を幸せに出来るよ、君は。こんなの独り占め出来るなんて、もう俺何も要らねぇわ。「わっ、っと...ふふ、はいはい。ぎゅー」突然、ぎゅー、と言いながら抱き付いて来た君を、優しく抱き締め返す。なんなんこいつ可愛すぎて腹立つ。「なに、いつもそんなデレデレなの?」「嫌だった...?ごめん......」俺から離れてうつむいた彼女に、慌てて弁解する。遠井と違ってデレデレタイプか...うん、好きだわ。「いやいや、可愛いなぁって」俺がそう言うと、彼女は耳まで赤くしてニコッと微笑んだ。うわ、恥っず。俺さっきまでこんな真っ赤だったのかよ。絶対嫌だぁ...そんなこと知りたくねぇ...。「ふは、やっぱ可愛いな。じゃもう今日は帰るか」はい、と言って君の前に片手を差し出す。不思議そうにする君を見てもどかしくなった。「手、繋ご?...はぐれないように」「...ふふっ」君はおかしそうに笑って、小さな手で俺の手を握る。その手の温もりが、俺を幸せて包み込む。____________イルミネーションに照らされた君は__________俺の初恋の人▷▷冬の愛winter love _完_