店舗のレイアウトやPOPでうりあげは大きく変わります。
きっと在庫損も発生していると思いますので陳列と在庫に関して改善すれば必ず利益は出ます。
まず基本的な考えとしてパンを販売して儲けていると思いがちですが、経営上では少し考え方が違ってきます。
商品は必ず陳列棚に並べる事になり、パンを並べる棚の数は店舗の坪数で数が限られてしまいます。
よって売上を上げるには飲食店で考えると客席の回転率と同様にパンの場合は陳列棚の商品スペースの回転率で売り上げが違う事を根本的に理解して下さい。
分かりやすく説明しましょう。
毎朝3種類のパンをトレーに1列に10個並べたとします。あんぱんは午前中に全部毎日完売します。ジヤムパンは閉店までにいつも半分残ります。 クリームパンは閉店までに1つしか売れません。
そこで売れる仕組みについて説明します。
1 上限値を探る あんぱんは売れ筋で午前中で完売しているので午後のお客様はあんぱんの存在を知らない事にります。よってあんぱんの製造量を増やす事で売り上げが上がる事を理解して下さい。
2 フェイス効果 あんぱんを2倍製造すると20個になり1列10個並ぶトレーが2列必要になります。
商品の陳列部分が倍になると売り上げが倍になるデータがありこれをフェイス効果と言います。
但し3列にしても効果は3倍にはなりません。
しかしマーチャンダイジングとしてお客様にフェイス(商品の見える部分)を多く出す事で広告効果があるとされています。
3 ABC分析 クリームパンは売れない商品なのでフェイスが倍になったあんぱんの売り場スペースを確保する為に製造を中止します。なぜなら売れるパンを増やす事がお客様にとっての品揃えで、人気のないパンが多くあるとお客様は品揃えではなく売れ残りとして判断されるからです。
出数の少ない商品はいったん中止して新作を発表する考え方が商売の基本です。
次にクリームパンは製造中止ですが原材料の在庫がある場合は在庫を処分する必要があり、出来れば損をしても早くスペースを空ける事が売上利益確保に繋がるのです。
少しでも原材料の在庫を現金化する為にお買い得品として半額で販売する事もあります。
この考え方を売り上げ確保の為の損切りと言います。
そして売上を上げるヒット商品はフェイス効果と上限値を探り更に数を増やしていきます。
また、新しいパンを新商品として販売して、その都度パンの出数をABC分析(売れてる順番を調べる)でチェックして棚の回転率のみを考えるだけで大きく売り上げは改善されます。
勿論、購買心理の7stepを活用したPOPでお買い上げの動機に繋がるので実施しましょう。
7個のキーワードは注意 興味 連想 比較検討 安心安全 行動 評価です。
今回は一番わかりやすく美味しさが連想できれば売れるはずです。