そんな事を思い返していれば、いつの間にかパジャマの上着のボタンは全て外され 下のズボンも脱がされて裸に剥かれている事に焦りを覚えた陸は「あ・・・て、天にぃ・・・今夜も・・・するの?」間近に迫る天の切れ長の瞳を上目遣いで見ながら、陸は返ってくる答えを 知りながらも、確認するように聞いてしまう。「勿論・・・するに決まってるでしょ?それが九条家のご当主様の意向でもあるし ボクはキミに関する全権限を任されているんだから」何を今更当たり前の事をと、目を眇めて天が陸を見つめる。 それに・・・何度も言うけど昼間の行儀作法も大切だけれど、一番は こっち、夜の営みが最も大事なのだからと、言い聞かせるように話す執事様に 恥ずかしさからいまだに慣れないこの特殊な事情に、陸は顔を赤らめ 艶を含んだ天の視線から逃れるように目を逸らす。夜のお作法・・・