2014/07/01「厳しい時代こそ人材育成の重要性を忘れてはならない。/
精神的メンタルトレーニングこそ人を育てるカギである」(竹谷稔宏)
外食業界は労働集約的厳しい仕事であり、人材がうまく育たないという傾向があることだ。ともかく外食企業に入社すれば、現場からの仕事が優先されるのが常であり、その人の人材や資質に合わせた人事雇用をしないことが一般化している。
しかしこれだけ売上不振、客数減少など店舗経営を継続させることさえ難しい時代を迎えている時代には、むしろ業務に合わせた人材育成や人的パワーなど即戦力になる人材が必要になることだ。
現場管理や売上を維持する人材である店長の役割は当然のことのように重要な仕事であるものの、優秀な店長を育成しなければ、店舗数が増加しても売上を平均的に維持できないという問題に直面してしまうことだ。
売上が確保できなければ、店長に叱咤激励が飛ぶ、本部から現場への具体的指導はなく、ただ頑張れという抽象的且つ曖昧な指示しかできない。その以前に優秀な店長を作り出す育成方法をしているのかが大切であり、企業継続は、良い人材を育成する仕組みを企業として持っていなければならないことを忘れはならない。
一般的には、現場を担当させて3年も経過すれば店長という地位の仕事をさせるのが業界の職位キャリアであるものの、むしろ今後の自在育成の在り方としては、その人それぞれの資質や能力に合わせて個別キャリアを趣においた人材育成することが大切であることだろう。材不足、人手不足が蔓延し、店舗経営もままならないという事態を迎えていることだ。
むしろ人材育成よりも頭数を揃えなければ企業継続もままならないという大きな問題点を抱えているのが現実であることだ。何故に外食業界に人材が集まらないかは、仕事そのものの、重要性や人材の育成方法そのものに問題があることだろう。
その理由は、現場を任せる店長を早期に育成するためのカリキュラムを通過させることによって店長を機械的に育成するという手法を使った人材育成にあることだ。本来ではあれば、ただ単にインスタント短期集中的に店長を製造しても、その人材的育成や知識や質的人づくりの基本を教育しなければ、現場での人材管理はできないことである。
むしろ今後の店長育成方法とは、店長の業務そのものを教育することと、人材的に本質を高める内面的な心の部分に重きを置いた人材育成をしなければならないことを理解しなければならない。
ただ単に現場管理手法を教育しても、いざ人的問題にぶつかったときに、店長がスタッフの問題に対応できないことや個々のスタッフのケアーをすることもできず、スタッフが現場を離脱してしまうという悪循環をもたらしていることだ。
現場の店長がスタッフや部下をケアーできないことが人材不足の原因を作っているという現実を理解しなければならない。その問題点は店長育成手法や育成カリキュラムを実務的教育方法に合わせてメンタル的人材育成方法を積極的に取り入れることが大切であろう。
つまり人間的資質や人とはどのように物事を感じるものか、あるいはどのように誘導すれば、人はどのように感じるなど心のケアーを業務に合わせてトレーニングしていくことが大切であることを理解しなければならない。いわば人的メンタルトレーニングこそ、人を育てる原動力になるはずだ!