今回の作品は、つくづく3人のバランスが絶妙で、誰一人欠けても成立しないウェルメイドな作品だったと思います。
夢しか持たない正平を演じた近江谷さん。”出来ない男”に見えて、実はみんなに愛され、助けられる男性を自然に表現されていました。この表現が適切か分からないのですが、近江谷さんのポジションって、今回もそうですが、巧みに収まるズルさ(褒めてます)みたいなところがありますよね。
なんだか「完璧じゃないところが完璧」な感じがするんです。
出来る男、隆を演じた大内さん。白衣似合いすぎだったわけですが、できる男にしてあの慟哭。最高じゃないですか。どれだけ勉強ができようが、でもなぜか兄に敵わないコンプレックスぶりが絶品でした。彼も柚子の存在により救われたわけですよね。ダンスステップ、とても綺麗でした。