まぁ女なんていくらでもいるからチャンスはあるだろと朗らかに笑うマスターに他人事だと思って言いやがってと恨めしげに見つめる。「ガクがモテるなんて無理でしょ。」 「口の周りケチャップでベタベタにしてるやつがよく言うぜ。ほら、口拭いてやっからこっち向けテン。」 「じぶ、んぷ、できっ、」 「はいはい後で聞いてやっから黙ってろ。」 「はいはい!次はリクね!リクも拭いて!」 「分かった分かった。順番だから大人しく座って・・・ってリク、おま、どうやったら額にケチャップつくんだ!」んーなんでだろ?と首をコテンと傾げるリクに可愛らしくしても解決できてないからなと言いながらテンの口元を拭き終えて、順番待ちしていたリクの口元、どころか顔全体を拭いてやる。綺麗になった双子はお腹一杯になって満足したのかうとうとし始めたのを見てガクが世話になったなとマスターにお代を出してから双子を抱きかかえて店を後にしようとするのを待ってくれと引き止める。