私は、「菓子処 ふるかぜ(仮名)」という和洋菓子店を経営しています。
創業は、60年ほど前の戦後まもなく。
私で3代目になります。
もともとは、祖父の時代に和菓子店として創業したのですが、
父が引き継いだ際に、洋菓子部門を付加して和洋菓子店になりました。
洋菓子部門を付加した当時は、まわりに競合店も少なく、お店はとても繁盛して、
年末年始やお盆、そしてクリスマスの時期は寝る暇もないほどでした。
店舗数も5店舗、年商は3億を超え、
順風満帆でバブル崩壊前には「年商10億円を目指そう」とさらなる出店も考えていました。
老舗菓子店が90日間で単品売上300%化した方法
しかし、風向きが変わってきたのはその頃でした。
かつては1店舗で1日100万円以上売れることもあった年末年始やお盆の「繁忙期の売上」が半分以下になっていきました。
また、土日には20万円を超えることもあった、
「特注の売上」が年々減少してきて、
かつての4分の1ぐらいになっていきました。
何かおかしいと感じながらも、何も手をつけずじまいで、
その後も少しづつ売上は減少し、
ここ10年ぐらいは、3%前後、
特に、ここ2年間は、10%近い減少となっています。
結果、売上は全盛期の6割ほど、資金繰りにも影響が出始めていたのです。