分類サインにはどんな形態があるでしょう
電気店に行ったとき、ドラッグストアに行ったとき、スーパーに行ったとき、そこには分類サインがあります。
これがないと、非常に厄介だ。
電気店で電池を買おうと思ったら、サインがないとフロアで迷うでしょう。
サインがあれば、「サプライ」のコーナーの「電池」のコーナーにあるはずです。
コーヒーメーカーを買おうと思ったら、「ホーム家電」のフロアの「キッチン家電」のゾーンの 「コーヒー器具」に行きます。
顧客はそのサインをたどっていけばいいのです。
上文の「 」の部分が分類サインです。
要は、売場を分けるサインと言っていいでしょう。
サインとは、「お客様を短距離に導く記号」なのでこれがないと、トイレや駐車場に行くのにも困ります。
同様に売場名がないと、どこにいっていいか迷うだけです。
小売店の場合、
●小さくて細かい商品 ・・・手芸用品や文具、部品
●リピートして買う商品 ・・・トイレットペーパー、野菜、ボンド
●目的買いの商品 ・・・ケータイ、模型、お酒
●無数に点数がある商品 ・・・CD、ゲーム、書籍
●うわべだけ見てもわからない商品 ・・・化粧品、お茶、デジカメ
などは、分類サインがあったほうがいいです。
逆になくてもいいのは、
●アパレル
●雑貨
●ライフスタイルショップ
●帽子
●セレクトショップ
などです。
雰囲気を大切にする店は、分類サインがあると、生活様式やファッションを 限定してしまいます。
なんとなく売場がフェードイン・アウトしているほうがいいのです。
そういう店は、なんとなくぶらつく、何かおもしろいものがないか歩いてみる、という顧客の動機があるから仕切りはないほうがいいです。
例えば、普通の書店は、健康・ビジネス・学習・雑誌などの分類サインがあった方がいいが、書店のヴィレッジ・ヴァンガードはない方がいいです。
あそこは、気分で本を買う店だからです。
特に服の場合は、PPが分類サインの役割をしているのでTシャツのPPがあれば、「あそこにTシャツ売場がある」 と顧客は思います。
コート売場があるとは思わないでしょう
そういう意味では、分類サインは、「難しい売場」「新ジャンルの売場」には掲げた方がいいです。
まるで使い勝手がわからない商品群に有効だからです。
例えば、メガネ店には分類サインはあまりありませんが、今の時期、「PCメガネ」や「花粉対策メガネ」サインは有効です。
新しいジャンルの商品は、分類サインをつけることにより顧客の関心を引くのです。
逆にお客様にとって、それは親切なお店ということになります。
「こういうメガネがほしかった」というわけです。
あなたのお店には、分類サインはあるでしょうか?
あったほうが、お客様の利便性が高まると思ったら、いますぐにでもつけた方がいいのです。