プリムラさん。拭き布とローブです。汗が引くまでそれを著てください」「まぁ、この手觸り! これも非売品なのですか?」 どうやら、タオルの手觸りが気になるようだ。獣人達は全く気にしなかったのだが、さすが商人といったところか。「う~ん、それは若干數なら卸しても宜しいかと。 ローブを著ましたか?」「はい」 金色の髪を濡らし、白いローブから赤く染まった白い肌がチラリと露出している彼女は、まるで森の中の妖精だ。 ちなみに、この世界の服は全部右前になっているので、女性だからといって左前に著る事はない。 彼女の前にジェットヒーターを出して點火すると、ゴウゴウという音と共に溫風が吹き出してくる。