先輩の指がすっと内側を擦って、それだけでわたしは感極まったみたいに喉奥を震わせていた。
「んぁっ♡ ふぁぁっっ♡ せんぱいっ♡ んぅぅッッ♡」
ビクリと自分の意志に反して身体が震える。
お腹の奥が切なくって、頭の中が真っ白になって。わたしは先輩の肩に顔を埋めながら全身を走る気持ちよさに悶え続ける。
やっと息ができるようになったと思ったら、先輩に頭を撫でられながらキスをされて。ドキドキと心臓は高鳴り続ける。
時間の感覚はひどく曖昧だった。ベッドに押し倒されて、蛍光灯の白々とした明かりに目を細めたのも一瞬、先輩の唇がわたしの胸元を這いまわる。
「ひゃっ♡ んぅっ、ぁぁっ♡」
わざと音を立てるかのようにおっぱいを吸われて、わたしはベッドの上で悶えるしかできなかった。ぷくりと大きくなっている乳首はびっくりするくらいに敏感で、先輩の唇で吸われるたびに頭の奥へと鋭い快感が駆け抜ける。
おっぱいを吸ったまま、先輩の指先は敏感な性器へと触れて。わたしはビクッと腰を跳ねさせていた。感じすぎておかしくなりそうなのに、先輩の指先は止まる気配を見せない。
「いやぁっ♡ わたし、またっ♡ せんぱいっ♡ いやっ、だめぇっ♡♡」
制御できない気持ちよさに、わたしはガクッと腰を跳ねさせる。
とろりと何かがシーツに垂れ落ちるのを止めることもできず、わたしはベッドの上で快感に息を漏らす。あまりの気持ちよさに目じりから涙が垂れ落ちて、頭の中はどろどろと蕩けてしまいそうだった。
ふと明かりが陰ったかと思えば、ベッドに手を突いた先輩がわたしを見下ろしていた。
いつもは結われている鮮やかなオレンジ色の髪が首筋から垂れ落ち、奇妙に潤んだ瞳が真っすぐにわたしを見つめている。
「マシュ……♡」