当然、どの選手も一様に15キロ過ぎから苦悶の表情に変わったが、ブレーキを起こすことなく中継点まで走りきった。前半突っ込んでも逃げ切れるだけの練習を積んできたからこそできた作戦で、あらためて原監督の手腕を再認識させられた。 東海大もタイム的には悪くなかったし、6区の館沢は120%の力を発揮した。他の選手も100%以上の力を出したが、全員が120%の結果を出した青学大の方が一枚上手だった。 3位争いも見応えがあった。往路は強いと言われていた国学院大は、復路も決して弱くはなかった。復路の選手もきちんと仕上げていて、このままいけばいずれは優勝を狙えるチームに入ってくるだろう。東京国際大も留学生の力が大きかったとはいえ、他の選手も素晴らしかった。今回上位に入ったことで今後の新入生獲得にも好影響があるだろうし、初めてシード権を獲得した創価大も含め、ますます「戦国駅伝」に拍車がかかりそうだ。