彼はこの世界で1番大切な双子の兄だ。 同時に、彼はこの世界で1番大切な恋人でもあった。「陸。宿題やった?」 「え?あっ!忘れてた!天にぃたすけて!」 ほんとは嘘だ。忘れてなんていなかった。ちゃんと覚えていたのだ。こうして甘えられるのは私だけ。「ふふっ、りーく。全然かわいてないよ。僕が乾かしてあげる。座って。」 「天にぃ!はーい!」 ほんとはちゃんと乾かせる。天にぃに乾かしてもらえるのは私だけ。「陸」この声だけで私の世界は回っている。 愛しい愛しい私の天にぃの私を呼ぶ声。 それは世界一美しい魔法。 天にぃが私を籠に閉じ込めようとしているのはしっている。 天にぃが私に何もさせないようにしていることも。 天にぃは私だけを見ていればいいんだよ。 私は天にぃのもの。 天にぃを愛していいのは私だけ。双子の悪魔「天にぃ」「陸」「「愛してる」」