そんな中でも、新商品の投入はおこなってきました。
20年ぐらい前までは、新商品を出すだけでも売上は上がりました。
アイテム数が多いことが繁盛店の条件だと思っていました。
でも、最近は新商品も売れるのは1~2ヶ月ぐらい、結果、ギフト商品の品種数は2倍に増えていました。
すると、年末年始やお盆の繁忙期は、売上が下がっているのに、なぜか人数や残業は以前とあまり変わらないまま。
人件費だけが上がり、繁忙期にも利益が出なくなっていきました。
理由は分かっていました。
菓子店は製造業ですから、多品種になればなるほど製造効率が悪化していくのは当たり前なんです。
ただ、「商品がなくなると売上が落ちるのではないか?」と、削ることもできなかったのです。
見かねた銀行からは、2年前に、地元のコンサルタントを紹介されました。
「財務改善」、「売場づくり」、「DM販促」、「接客マナー」についてなど2cm以上の厚い報告書にはたくさんの提案が入っていました。
あとはやるだけのはずなのですが、自分もスタッフも気持ちが乗らず、当然取組も中途半端で、成果はほとんど上がりませんでした。
このままでは、いつまで経営を続けられるかわからない・・・気持ちは焦るばかりでした。
その頃です。同じ県内で最近急成長している繁盛店として注目されている「今風堂(仮名)」のことを知ったのは。
今風堂は、次々とヒット商品を出し続けていることでも有名でした。
「うちといったい何が違うんだろう」と、足を運んでみると、信じられないぐらいお客様が店にあふれていました。
いてもたってもいられなくなり、思い切って名前を名乗り、今風堂の社長にお話を聞いてみました。
そこで、船井総合研究所というコンサルティング会社の菓子店の勉強会に参加しているということを聞いたのです。