台本にあったのはグループ分けをしてゲームに挑むというものであり、そのような企画は他の面々には知らされていなかった。そんなメンバー達を他所に、三月は進行役として進めていく。「これは、今からクジ引きで決めるそれぞれのグループ内で、兄弟ごっこをしながらゲームに挑んでいこうという企画になります!」 「なにそれ、面白そう!」 「楽しそうだけど、僕一人っ子だから出来るかなぁ」 「そーちゃんなら、大丈夫じゃね?」 「この歳でごっこ遊びかぁ…」 「色々キツイな…」にこやかに続けられた説明に、メンバーは目を輝かせる者や驚く者、複雑そうな顔をする者と多種多様な反応に分かれた。「さっそくですが、まずはそのグループ分けをしちゃいましょう!皆さんこのクジを引いてください」スタッフの持ってきた典型的なくじ引きの箱に手を突っ込み順々に引いていく。それを回収し、集計結果を読み上げる。「それじゃあ、グループ分けを発表します!Aグループは、モモさん、十さん、壮五、陸です!」「わぁお!可愛い弟達よ、よろしくね!」 「なんか、落ち着くグループだなぁ」 「よ、よろしくお願いします!」 「モモさん、十さん、壮五さん、よろしくお願いします!」にこやかに集まるAグループを横目に、続いてと口を開く。「Bグループはユキさん、俺、九条、一織です!」