恨めしげにガクを睨みつける魔導師に悪い悪いと謝るが笑いは治まっていない。テンとリクは魔導師を見てパッと表情を明るくするとガクの腕から降りてタタタッと駆け寄る。「ヤマト久しぶり」 「ヤマトさーん!」 「テン、リク、久しぶりだな。やっぱり一年前に会った時と変わらないな〜。」抱き着いてきた二人を受け止めてから頭を撫でた魔導師──ヤマトは一年前に会った時と変わらない姿をする二人に人間じゃないのだと改めて知る。「やっぱり成長した方がいい?」 「いや、そのままでいいだろ。運ぶのに便利サイズそうだし。」 「ヤマトさんだっこー!」はいはい、今してやるから、とリクを抱き上げたヤマトは満足げに笑うリクに相変わらずの癒しだなと呟く。そんなリクを見ているとクイっとローブを引っ張られて下に視線を移すとボクも、と言う表情を浮かべて見てくるテンに苦笑いしながらも抱き上げてあげるとこちらも満足げに笑うのでほんとこいつら可愛いやつだなと悶える。「なんだよ、今日はそっちか?」 「何?ガクさみしいの?」 「ガクさんさみしい?」 「え、寂しいのお前さん・・・」 「やめろ。リク以外揃ってこいつマジかみたいな目で見るな。」ジトッとした眼差しを送ってくるヤマトとテンにキッと睨みつけてからやめさせようとするがヒソヒソとヤマトとテンがガクを見ながら話をするので本当にお前らふざけんなよと冗談まじりに拳を振り上げたその時、悪魔が吹っ飛ばされた方向から爆発音が響く。