羽夜side。今思えば、一目惚れ、というやつだったのかもしれない。少し落ち着いてきたところで、冷静になって考えてみた。昔は友達と恋の話・・・恋バナ、してたなぁまぁ、そんなに興味はなかったのだけれど。甘い甘い恋に溺れている感覚が楽しいっていう人もいれば、溺れている間は苦しいという人もいた。もしそれがほんとうなら、私は甘い甘い恋に溺れて苦しい状態、にいるのだろうか?なんだ。恋なんて、楽しいものなんかじゃないじゃないか。『・・・ばかみたい。』恋、というものがあるように、失恋、というものも存在する。そう、それは“当たり前”のように存在するのだ。やっぱり、人生ってつまらない。もはや、楽しい人生というものがなんなのかわからなくなってきた。疲れた。だからかんがえるのをやめた。ベットに横になる。睡魔に襲われる。もはや、私には起きている余裕なんてなかった。_______________さとみside。「さとみぃ〜どこぉ〜」さ「wwwやめろwww」「えぇ〜」さ「www」「さとみくぅん」さ「やめろってwジェルwww」そう、このカオスな状況。すべてはジェルのせいなのである。ジェルが女声で俺の名前をひたすら呼んでくる・・・しかも、大きめな声で。大丈夫か?これ、外まで聞こえてないか?w近所の人に怒られねぇかな・・・と心配になりつつも、キツく注意をしない俺は、やっぱりメンバーには甘いのだろう。ジ「よし、俺そろそろ帰るわ!!」さ「お前なんなんだよwww」ジ「え??人間やけど???」さ「うっざwww」ジ「じゃーなー」さ「おうw」さすがエンターテイナー。やっぱり面白いな。・・・たまにチラチラとスマホを見てしまうのは、星が好きと言った彼女と連絡先を交換したから。どうしても気になってしまう。いま、何してるかな・・・。連絡しても怒らないかな。もしかしたら寝てるかもしれない・・・?不安に襲われる俺は、連絡することができずにいた。「よろしくお願いします」という会話で終わっているトーク画面を開いては、何を話そうか考え、思いついた内容を考え直してみると くだらない事ばかりで消して・・・その繰り返し。おかしいな、こんなに話すのって難しかったっけ。可愛い、と言ってしまった相手に連絡する・・・そう考えると、顔が熱くなった。ヤバいやつだって思われたかな・・・?