「必要であれば、少量卸す事も可能ですよ」<br><br>「いえ、これは私だけの物に……」<br><br> そう言って彼女が示した買値は銀貨2枚(10萬円)。この手の著物は、このぐらいするそうだ。そりゃこの世界の著物は全部手織りだからな。<br><br> しかし、そいつの生地はポリエステルなんだが、大丈夫なのか? プリムラさんは生糸か何かと思っているようだが。<br><br> それで通用するなら、それで良いのだが。解析する手段もないだろうし。<br><br><br> 飯を食い終わったので、プリムラさんと一緒にマロウ商會へ行く事になった。<br><br> 取引先のお嬢さんを一泊させてしまったんだ、一応弁明しておく必要があるだろう。
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