―日本人キャラクターとしては、葛飾北斎、黒田清輝、歌川広重の3人が選定されていますね。
金子:北斎と広重に関しては、まず「浮世絵なら北斎だろう」となり、史実で彼と広重がライバル同士だったのを考慮しました。そうした関係をイケメンコンテンツに落とし込んで表現したら面白くなるのではないか、と考えたからです。
波多:また、貿易で浮世絵が国外に知られるようになりますが、ゴッホらに与えた影響はとても大きいですよね。
―では、黒田清輝の選定理由は?
金子:黒田清輝は、印象派の影響も受けたラファエル・コランに師事して、その画風を日本に持ってきた人物である点を踏まえています。西洋美術のキャラクターが多い中で和風すぎず、北斎や広重の影響を受けた画家たちの流れを引き継いだ立ち位置で、日本と西洋双方の懸け橋になればという思いがありました。
―実在した人物の彼らを、実際にどういう形でパレパレのキャラクターに落とし込んでいったのでしょうか?