つまり外食業に置き換えると既成概念を打ち破るイノベーション手法は数々あることを理解しておかなければならない。これまで大手企業が培った既成概念に習って後発企業は伸びてきているという現実を配慮すれば、冒険的飲食経営はできないというのが本音にあるだろうが、大小企業に関わらず、企業として取り組まなければならないことは、まさに破壊的イノベーション思想に学び実践することにあるだろう。
企業戦略としては既存店の成功状況を見て類似業態を発信し新しい市場を拡大していく方法で優位性を勝ちとるということが一般的であるが(類似的イノペーション)、これからの時代はもっと既成概念を打ち破ったところに新しい企業の方向性を見出すポイントがあることを理解しなければならない。
決してこれまでの既成概念にこだわらないことやできないという概念からスタートしても新しい戦略は誕生しないことだ。まずは既成概念という呪縛から思想や考え方を変えることの柔軟性を持つことだろう。物事の見方は一方方向からではなく、360度から見るという手法もあることを忘れてはならない。