従来、メーカー営業マンの営業活動範囲は、問屋へ製品を提供することを目的としています。流通の先に存在するユーザーとの接点を持ち、実際に自社の製品がどのように活用され、どのような問題点や改善点を抱えているかの情報を収集するため、より効果的な営業活動の努力が行われています。現在のチャネルでは、末端ユーザーとのコミュニケーションにより市場ニーズを掴み、それに応えるていくことが販売促進のポイントになっています。そのためには、各営業マンが市場知識を学び、そこに対する提案力を身につけること。そして彼らの現場での成功事例を体系化し、共有することが必要とされます。
シックが提案するダイレクト・マーケティングの第一歩は、メーカーとユーザーが双方向のコミュニケーションのチャネルを創造することです。これは、既存の流通システムを否定するものではなく、より成熟化した食市場の動向を常にユーザーの視点で捉え、メーカーが市場のニーズと連動した製品開発を行いユーザーの求めるバリューを提供することが目的となります。問屋を中心とする流通システムがより物流化し、情報交換を志向するメーカーとユーザーのダイレクト・チャネルがバイパス化する傾向があります。