さ「別にからかってねーよー?」と真面目な顔でさとみ先輩は言う。『えーw』と笑いながら私は心臓の音を誤魔化す。さとみ先輩にペースをもっていかれてる…私も何かさとみ先輩を戸惑わせたいな…あ!そうだ!私も先輩を褒めよう!さ「本当なのにー…」『先輩だってかっこいいじゃないですか』『今だってお姫様みたいって言ってくれて すごく嬉しかったですし…』『面白くて優しい先輩、私も好きですよ』…言った!どうだろう…先輩はどんな顔してるかな~。と思って私はさとみ先輩の顔を見る。さ「……っ//」…え?『…ど、どうしました…?』先輩の顔が真っ赤だ…さ「なんでもねぇよ…//こっちみんな…」そう言って顔を隠す先輩がすごく可愛くて…私まで顔が赤くなってしまう…。そんな話をしていると車に着く。私は運転手さんに事情を話して後ろにさとみ先輩と隣で座る。さ「ありがとうございます」運「いえいえ… お嬢様のお友達を今まで乗せた事は無いので びっくりいたしました(微笑み)」『まぁたまにはね…』運「お嬢様とは付き合いが長いのですか?」さ「いや、結構最近ですかね。 1週間くらい前に知り合いました」『そうですね…結構最近…』運「…これからもお嬢様をよろしくお願いします」さ「…はい」なんか結婚前の挨拶みたい…なんて…それから少ししてさとみ先輩が口を開く。さ「あ、俺ここで大丈夫です!」運「了解しました」車が近くのスペースに止まる。さ「運転手さん、ありがとうございました! 羽夜ちゃんありがとう。またね!」『はい、また明日…』窓越しにそんな会話をしてから車は動いた。………運「…お嬢様がそのように笑うのは珍しいですね。 特別な方なのですか?」え?珍しいって…私、いつもと違うの…?『…私、変ですか?』運「いえ、変ではありません。 むしろいつもより笑顔が素敵で良いと思います」『そう…』運「ただ先ほどの"さとみ先輩"とおっしゃった方と お話している時のみに そのような笑顔を見せるものですから きっと特別な方なのだろうと思いまして。」…『そうね…さとみ先輩は少し特別… さとみ先輩といると私が"私"でいられる気がする』運「……。 お嬢様とは小さい頃から共にいますが そのようなお顔をされる様になった事、 私はとても嬉しく思いますよ」『…ありがとう』